新茶! vol.2
新茶!のつづき。
新芽を摘み始めて1時間が経過したころ、
「畑にいくよー」という声が聞こえてきた。
ここで、茶摘みはおしまい。
手を止め、そのままトラックの荷台に乗り込んだ。
ガタガタした山道でとにかくトラックが上下に揺れるなか、
お尻が痛くならないように、必死で自分の身を守った。
しばらくして、「着いたよー」という声と同時に、エンジンが切れる。
トラックから降りると、そこにはお茶畑が広がっていた。
さて、これから何をするかを知らぬまま、茶畑に連れてこられた私たち。
自己紹介を済ませると、耳を疑ってしまうような単語が飛び出した。
「強制収容所(茶畑)に来たようなものだよ」と。
その意味が分かるまでには、それほど時間を要しなかった。
つづく。
(記憶が薄れる前に完成させます)